riffleshuffle

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ディアヒストリー15

城から街へと近づくにつれて、次第に人の往来が目立つようになって参りました。2人肩を並べて歩いているのですが、堂々と歩く私に対して、エリーナさんはキョロキョロと辺りを見回しては視線を落とすの繰り返しでございました。商店がちらほらと見え始めてく...
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ディアヒストリー14

シャッフル王女 遅い……いくらなんでも遅すぎます 時刻は既に6時30分。日の出の時刻もとうに過ぎ去り、柔らかな日の光と鳥の囀りが美しい朝を象徴します。本日、早朝6時に私の部屋へ来るようにとお伝えした筈ですのに、エリーナさんが扉を叩く気配すら...
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ディアヒストリー13

翌朝。お父様に呼び出された私は、急ぎ書斎へと向かいました恐らく要件は、昨日のアダム伯爵への非礼の件。私が真剣な面持ちで書斎の中へと歩みを進めると、手早く上着を羽織り外出の用意を整えている領主の姿が目に飛び込みます。 シャッフル王女 お父様。...
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ディアヒストリー12

暖かな陽気が人々の心を躍らせる今日。我がシャフル城にてバロックダンス舞踏会が開かれました。城の最奥にある舞踏会場は、美しいステンドグラスに囲まれたお城で一番大きな一室。ガラス製のシャンデリアが中央に一つ君臨し、窓から差し込む多くの光を室内に...
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ディアヒストリー11

その後。50名の囚人の皆様は一人残らず兵へと志願し、無事身分証を取得なさいました。皆がオイゼと呼ぶ大男を筆頭に廃屋を修理し、立派な寄宿舎が完成。エリーナさんを訪ね来るアンナという女性が作物の種を分けて下さり、かつて農民だった者が懸命に畑を作...
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ディアヒストリー10

書斎にて。今日はエリーナさんにとっても私にとっても運命の日でございます。席に着くお父様と、その前に立つエリーナさん。しばしの間を置き、エリーナさんが机の方へと一歩歩み出て、持っていた『紙の束』をお父様の前に置きました。 エリーナ 領主様。こ...
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ディアヒストリー9

私が罪人と話をするようになって十数日が過ぎたある日、突然領主様に呼び出された。昔の私ならば何とも思わない。呼び出しはただの呼び出しで、きっと任務についての伝達だろうと躊躇いもせず書斎の扉を叩いていた。だが今の私は、ドアをノックすることさえ酷...
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ディアヒストリー8

エリーナ 全く……。どこまでも平和なお方だな。シャッフル王女は 薔薇園の迷路を抜けつつ、私はそんなことを考えていた。普通、囚人と散歩に出かけたらどうかなんて提案あり得ない。あり得なさ過ぎて、呆れて思わず笑ってしまった。しかし。 エリーナ そ...
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ディアヒストリー7

エリーナさんに牢屋番をさせてから3日が経とうとしていた頃、牢獄塔頂上の見張り台に人の姿を見つけました。酷く虚ろな表情。見張り台の縁に頬杖をつきぼーっとどこかを見つめているその姿で、すぐにエリーナさんだと気付きます。不意にこみ上げる懐かしさ。...
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ディアヒストリー6

シャッフル王女より牢屋番を命じられた私は、今まで囚人たちの世話にあたっていた兵から引継ぎを受け記録を受け取る。自らの罪を恥じ大人しく捕まっているかと思えば、兵を脅し釈放を懇願し暴れまわっているという。 エリーナ 心からの懺悔あらば解放してや...