魔術師達の館に出入りする常連魔術師。
ザインより年上の30代後半の男。明るく能天気な性格でありつつ、歳の割に誰よりも人生経験が豊富であり、館のムードメーカー的存在でもある。
他国の故郷で料理店を営んでいる傍ら、飢餓に苦しむ人々に食料を届ける支援ギルドも運営する。
カフの幼少時代は大飢餓時代であり、両親はカフを生かす為に手に入る食料の全てをカフに与え、結果餓死してしまった。カフは食料を探す為の体力を少しでも多く付けておかねばならず、手に入った食料の殆どを自分で食べてしまい、弟や妹に十分な量を分け与えることが出来ずに餓死させてしまった経験を持つ。
終わりのない内乱で土地を荒らし飢餓の原因を作り、そして飢餓で苦しむ人々を放置し続けている国政に対し深い憎しみを持っているが、持ち前の人当たりの良さを利用し、裏で国政を操る貴族達に取り入り、料理人として雇ってもらうことに成功。
一時は毒殺を企んでいたが、自分の料理を食べ旨い旨いと笑顔を浮かべる貴族たちを逆に利用しようと考えるようになる。
長い年月をかけながら、必要食材の不足を大げさにアピールし、巧みな話術で滅亡の未来を語り、貴族たちの国政問題を食糧難の方向に向けさせ、結果、故郷やその他の土地に畑や農園を作らせることに成功した。